体験談をお寄せいただきありがとうございます。
「自分の経験や家族のことが他の人の役に立つのなら・・・」と尊いお気持ちを寄せていただきましたことに心より感謝申し上げます。
ごくごく身近な方の生きた経験が多くの方に勇気や希望を与えます。
それは受け売りではなくまぎれも無い実体験(生きた経験)からくる話ですので、共感や説得力を感じます。
それでは早速体験談です。
名前は楠瀬 善夫さんです。

人と人をつなぐコーチング
〜楽しい新たな人生を開きませんか?〜
楠瀬 善夫さん 福祉法人勤務
上級マスターコーチコース受講中
Q.コーチングを学ぶきっかけや感想を聞かせてください。
A.
介護の仕事を勤めてから3年が経ち、業務に慣れて周りが見えるようになったころ、職場で新人教育や離職する同僚を見て、どうにかしたい、新人に自信を持って仕事をして欲しいと思いました。
そんなある日、本屋であるコーチングの本を見つけ、読んでみると、その人の持っている力や考え方を引き出して、やる気を向上させたり、自分から進んでやろうと思わせたりすることができることを知りました。現場で使ってみると後輩の意見が聞け、後輩も楽しそうにしていました。
それから1年後、コーチングをもっと知りたいし、勉強をしてみたいと思い、いくつかのコーチングをしているところの資料を問い合わせていました。その中、FCAの無料体験講座を実際に受けて、今時分に必要なのはこれだと思ったのと、ちょうど自分のターニングポイントと思ったので、講座を受けることにしました。
講座を受けていると、コミュニケーションの基本から一つ一つ意味を学んでいくうちに、自分が周りから話しやすいと言われていた理由がわかったり、今までしてきたことがコーチングに近いようなことをしていたりしていたことを知りました。
そうしていくうちに、人と話す楽しさやコミュニケーションの大切さを知り、講座に行ったり、コーチに会えたりするのが楽しくなっていました。
実践でも習ったことを使ってみると、先輩や後輩の考え方や思いがわかり、仕事は充実していきました。講座やメールで質問すると丁寧に教えてくださったり、元気付けてくださったり、笑いながら講座をしたりして、楽しい時間を過ごしています。
以前、広島から福岡本校の授業に参加した際、他の生徒さんと出会い、自分の家族の話をしました。
簡単に自分の家族の話すと、4人兄弟(内訳:6歳上に姉、4歳上に姉、2歳上に兄、私)の末っ子で、一番上の姉が重度の障害を持っています。
親から聞いた話では、産まれてすぐ、髄膜に細菌が入ったことによる後遺症で障害が残ったと聞きました。そんなことがあり、親の言ったことを聞き間違えたこと(看護と介護)から福祉の道に進んだことや、障害者について話もしたりしました。
私の話を聞いた生徒さんに、
「自分が伝えたかった障害者は、手助けが必要であって受け身がちになりますが、考え方(見方)を変えると実は手助けをしている人(側)に何か〈気付きや学び〉を与えていることがある」
そんなことを感じ取ってくださいました。
また、他の生徒さんから「家族を改めて大切にしたいといけないな」と感じてくださいました。
自分自身も姉の存在していた意味を深く知ることになり、姉を大切にしていきたいと感じました。こうして、自分の家族の話が、そこのいた生徒さんの役に立てたことを嬉しく思いました。同時に元気をもらって帰ってきました。
今後、コーチングを身に付けて、普段、なかなか話せないことや話せるような雰囲気を作り出して、みんなの笑顔を作っていきたい。自分の夢である隣近所やその周りの人々、障害がある人がもっと笑顔で過ごせるような地域を作っていきたいと思っています。
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編集後記
今回ご紹介する楠瀬さんは、とても親しみやすいユニークな方です。
「人と人をつなぐコーチング
〜楽しい新たな人生を開きませんか?〜」
本来タイトルはこちらで考えるのですが、楠瀬さんは自分でタイトルつけられました。
しかもサブタイトルまで・・・(笑)
しかしなかなか的をえた素晴らしいタイトルだと思います。
また面白いエピソードをご本人が紹介してくださってますが、
自身の進路を決めるとき、
親御さんの話を、「看護師」と「介護士」と聞き間違えたそうです・・・(笑)
介護士になり数年して親御さんと話していて、親御さんが、「わしゃ〜 そんなことは言うとらんぞ・・・」となり、聞き間違いに気づかれたそうです。
笑っていいのやら・・・悪いのやら・・・
ご本人が笑いながらおっしゃるので笑い話になっていますが(笑)
結果的には、ご自身の経験体験を生かし、自身の目指す方向を明確にされています。
しかし人生ってわからないもんですねー・・・
聞き間違いが幸いするとは・・・
印象に残る言葉がいくつかありますが、
自分が伝えたかった障害者は、手助けが必要であって受け身がちになりますが、考え方(見方)を変えると実は手助けをしている人(側)に何か〈気付きや学び〉を与えていることがある」
ご自身も介護を通し勉強することが多いそうです。
また、「自分自身も姉の存在していた意味を深く知ることになり、姉を大切にしていきたいと感じました。」
この言葉もとても印象に残りました。
このお姉さん・・・
周りの家族が言い合いやけんかをするととても悲しい顔をされるそうです。
一方家族が笑顔だと、とても笑顔で幸せそうないい顔をされるそうです。
このお姉さんにとっては家族の笑顔が一番の幸せのようです。
幸せは「笑顔」からなんですねー・・・
楠瀬さんとお話していて感じたのが、
楠瀬さんのお姉さんのように障害を持たれた方は実に純粋で素直であるということ・・・
健常者と言われる人間ははたしてどうなのか・・・
どちらがどうなんでしょうねー・・・
そんな素朴な疑問さえ湧きます。
また楠瀬さんはお姉さんがいてくれてよかったとおっしゃいます。
「姉がいて今の自分がある・・・」
「姉がいて 同じ立場の人の気持ちがわかる・・・」
「姉がいて 自分のいきがいを見つけることができた・・・」
お姉さんの存在が間違いなく楠瀬さんに影響を与えていると思います。
「自分の夢である隣近所やその周りの人々、障害がある人がもっと笑顔で過ごせるような地域を作っていきたいと思っています。」
こんなお気持ちの楠瀬さんを応援していきたいですね。
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