国会にちなんだ川柳で、「課税夫のノダ」というのが紹介されていました。(笑)
「うまい!」 誰が考えるのか面白い川柳ですねー(笑)
感心します。
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全く話は変わります。
A社の方にこんなケースの話を伺いました。
A社の取引先B社に70000円を振り込んだそうです。
ところが、実際に必要な金額は70350円。
350円の不足です。
A社の計算間違いと言えばそうです。
A社としたら、翌月の請求に上乗せしてもらえれば一番手間が省けるのになと思い交渉してみたそうですが、取引先B社の経理の担当がガンとして譲らず。
最終的には、追加の350円に振込手数料315円を足して振込を済ませそうです。
B社の経理担当は、「振込手数料は自分達の関知する問題ではない」という。
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A社の方はこの言葉にそうとうカチンと来たそうです。
こんなケースでよくあるのが、取引中止や、将来に遺恨を残してしまうことです。
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しかし、何かおかしい気がします。
よくよく考えてみますと、
A社からすると、B社に集金に来てもらえば一番いいと思います。
そうすれば振込手数料も払わなくていいですし、支払ミスも起こらないわけです。
しかし、B社にしましたら、集金業務はかなりの業務負担増になりますし、リスクも高くなります。
そうしますと、振込していただけるととてもありがたいことになります。
B社が振込手数料を負担してでも、振り込んでいただく方がありがたいわけです。
それが、A社が振込手数料を負担してさらに振込までしてくれるわけです。
いわば、B社はA社にお礼をいうべきところです。
感謝すべきところだと思います。
それがいつのまにか、振込してもらうのが当たり前になり、とどのつまり、
「振込手数料は自分達の関知するところではない」という態度へ。
これにA社の方が怒りを覚えたのは当然なことなのでしょう。

どうやら、「勘定」の行き違いが、「感情」の行き違いに発展したようです。
小さな金額、些細なことかもしれませんが、「カン違い」が生んだ一幕だったようです。
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大切なことや周りが見えなくなるという「カン違い」というのはほんとに怖いものです。
「カン違い」の代償はたいへん大きなものになるケースがあります。
「恋は盲目」という例えがありますが、何かにつけ、見えなくなることが怖いことです。
時に、観客席から自分を見てみる必要があると思います。
観客を反対から読むと「客観」・・・ある心理学者の言葉です。
客観的に自分を見ることの大切さを示唆してくれています
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