自分の経験が、今を苦しむ少年の心をほぐし、前向きに！
東京から福岡本校に来られた、JIMCCA受講生の田川さん（仮称）
田川さんには、事前に今日は途中から少しスランプに陥ってる少年と向き合ってみませんか？
と提案。
「喜んで」と返事。
一方、少年の方には、田川さんといういろんな経験をしてきた大人と話してみない？
と提案。
「はい。よろしくお願いします」
との返事。
タイミングバッチリ！
これは想像以上の収穫の予感。
少年は、スランプで学校に行けないなった状態から、
この日、制服姿でやって来ました。
制服…つまり学校に行ったということ！
いや〜
嬉しかったですね〜
涙が出るくらい嬉しかったですね〜
さらに、感受性の強さと相手を思いやる優しさ、そして地頭の良さが災いして、
気持ちを相手に伝えられない状態に。
気持ちが内に入り、
自分の中に気持ちを押し込む日々。
本当は、〇〇したい！
部活も勉強も。
友達とも楽しく過ごしたい
そんな気持ちをもちながらも
本心を親御さんに伝えることが出来ず、自分の中に押さえ込み、悶々とする日々を過ごしていました。
しかし、徐々に自分の気持ちを表現できるようになってきました。
よく喋るなぁ〜（笑）
こんなに喋る子だったかなぁ〜
と思えるぐらいに話せるようになっていきました。
ここまで来たら次の段階。
勉強！
これまで自分の悶々とした気持ちを押さえ込むように、部屋でゲームばかりする自分がいました。
言いたいことが言えない
きっと言ってもわかってもらえないだろう
自分は本当は…
そんな辛い気持ちを紛らわす為のゲーム。
いわゆるゲーム依存症状態。
さあ！次の難局に臨むのに、
田川さんの登場となったわけです。
田川さんの過去の状況と少年の置かれてる現在の状況が実によく似ていました。
田川さんは、自分の体験を話してくれました。
周りが勉強する雰囲気ではなく、
自分もいつのまにかその雰囲気にのまれた話。
勉強がてきない自分が、
一年間、一日12時間勉強した話。
その後、某有名大学に合格したこと。
最初は、マンガと一緒になったような参考書（問題集）から始めたこと。
うすーい マンガチックなものから済ませ、達成感を味わっていったこと。
など少年の心に田川さんの話が響いていきました。
田川さんは、ある日きづいたそうです。
「勉強ができないのではない。
やってなかっただけなんだ！」と。
「やってもないのにできないと思うのはやめよう」と。
少年よ！君はまだ勉強をやってないだけなんだ！
少年の目に輝きが戻ってきました。
さらに、
田川さんは、好きなことから勉強を始めたこと、
そして大学では、学びたい学部で学びたいことを学んだことで、
実に楽しい大学生活だったこと。
さらに、就職氷河期にもかかわらず、スムーズに就職できたことなど話してくれました。
勉強はだれかのためにするのではなく、やらなきゃいけないからやるのでもない。
自分のために、
自分が好きなこと、やりたいことをするためにやるんだよ。
田川さんの言葉が益々少年の気持ちを捕えていきました。
そして、少年はついに、
「勉強する！」
と口にしました。
よーし！
そうだ！
じゃあみんなで指切りげんまんだ！
なんで指切りげんまん⁉︎（笑）
三人で指切りげんまん
うそついたら ひらおの天ぷらおーごる！
…なんで ひらおの天ぷら⁉︎（笑）
爆笑の中に、
大きな手応えをつかみました。
少年が明らかに変わりました！
少年よ！君はまだ勉強をやってないだけなんだ！
君の地頭なら必ずできる！
……
少年が目を輝かせて、アカデミーを後にしたのち、
田川さんが
「まるで 自分のことのようでした。自分が自分に言ってるようてした。」との感想。
少年を励ますつもりが、
田川さん自身がなんのために勉強してきたのか、何のための今までの経験だったのか、
心を強く突き動かされたようです。
