「とうだいきっての大バカだ」
「突っ立った棒きれみたいに役立たずだな」
「ただ飯を逃したな」
1兆ドルコーチ、ビルキャンベルが使ったとされる言葉のごくごく一部です。
本書には、「ビル節10」として紹介されています。
シリコンバレーの現代の礎を築いた「1兆ドルコーチ」と称されるコーチの言葉として。
えー 意外!
これって暴言じゃないの?
パワハラだろう!
言葉だけからはそのように思う人も多いと思います。
しかし、誰一人ビルキャンベルに対しそのように思う人がいなかったようです。
ビルキャンベルは、
人に対し率直であり誠実であろうとした。
人に愛を持って丸ごとの存在を受けとめようとした。
人を大切にし、どんな人にも敬意を払い、名前を覚え、温かい言葉をかけ、家族を気にかけ、言葉より行動で示した。
人に職場に愛を用いた。
この姿がビルキャンベルのベースになっている。
ここなんです。ここ!
これが大事なんです!
……
未だに職場におけるパワハラ及びその被害により、心身の健康被害、人生や家族を狂わせてしまう現実が後を断ちません。
7月からのパワハラ法の施行により、
法で罰せられることになります。
最近よく耳にしますのは、
どうしたらパワハラの網にひっかからないか、
そのことを勉強しているリーダー(パワハラ体質の上司)の言動行動です。
(ズル賢いことを考えずに、
その頭脳をもう少しまっすぐに使えませんかねー)
予想通り、パワハラが形を変え、より陰湿な悪知恵の形で展開されていくことでしょう。
また、部下の育成に定評があるリーダーの方々
から耳にしますのは、
言葉を選ばなくてはいけなくなっている
これまでみたいに情熱をかけて部下を育てにくくなっている
部下の欠点を直すこと、
〇〇なところがダメだ!とはっきり言えなくなってきている
という声です。
取り締まらなくてはならないパワハラ体質のリーダーが、変容して生き残り、
部下の育成に必要なリーダーがそのチカラを発揮できない
部下が育たない
そんな矛盾がクローズアップされてくるでしょう。
……
職場のパワハラを取り締まる前に、
マネージャー、リーダー、管理職に対しては、
「人に対し率直であり誠実であろうとした。
人に愛を持って丸ごとの存在を受けとめようとした。
人を大切にし、どんな人にも敬意を払い、名前を覚え、温かい言葉をかけ、家族を気にかけ、言葉より行動で示した。
人に職場に愛を用いた。」
ビルキャンベルが実施したこういう面の浸透及び実施の優先が大事です。
結果が求められるリーダー。
結果をだすために、今までとは違うアプローチがあるということ。
「自分の考え方、やり方が間違ってた…」
と心から反省すること。
さらに、どのようにやっていけば良いかについて納得していくこと。
このためのコーチングが最初に必要になります。
この作業をしなければ、
「変容パワハラ」
部下に寄生する「パラサイト」みたいな上司が増えることでしょう。
なんとかこれを避けたいところです。
……
前述の優先事項を行うことで、
まず、パワハラと扱われることが激減していくことでしょう。
それどころか職場の雰囲気、チームとして機能していくパワーがアップしていきます。
そんなチーム作りに関わっていきたいと思います。
