「やる気」は、仕事の質の向上、つまり仕事な生産性や効率、目標達成、効果と結果などポジティブな要素に大きな影響をもたらします。
このことを肌で感じて管理職、上司、チームリーダーの立場にある方は、「どうしたら部下がやる気になるのだろうか。」と悩みは尽きぬものです。
そんな状況時に、目にとまる「やる気を引き出すコーチング」と言う言葉。
確かに「コーチング」は、上手く使えれば、一時的な部下のやる気を引き出すことは可能です。
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ここで、「やる気」に焦点を当ててみますと、
部下側の気持ちになり「やる気」が出ない理由について考えてみたいと思います。
その理由は、私がこれまで向き合ってきた皆様の話を伺っただけで、千差万別。それはもう様々な理由があります。
・今の仕事が自分に合ってないと感じている
・今のままでいいのか、将来に不安を感じる
・会社の将来性に疑問を感じている。
・会社の在り方に不信感がある。
・仕事に飽きがきている。
・仕事に疲れている。
・正当な評価を受けていない
・上司と合わない(嫌悪感)
・職場の人間関係に悩んでいる(人間関係がうまくいかない)
・給料が安い
・家族のこと(プライベートなこと)で悩みがある
・自分の事で悩みがある
・根本的な性格に問題があると感じている
・仕事で成長を感じない
・取引先との関係がうまくいっていない
・社内に相談できる人がいない
など、細かく書けばキリがありません。
大きくまとめますと、
会社のこと
自分自身のこと
プライベートなこと
に分けられます。
やる気が出ない理由には、会社のこと、自分自身のこと、プライベートなことを掛け合わせますと膨大なパターンがあります。
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「やる気を出す」とは、
この膨大なパターンの「やる気が出ない」理由を一つづつ消していく、それこそ膨大な作業であると言えます。
(JIMCCA では、さらにそれぞれの皆様が持つ長所、資質、能力、潜在的な能力などに気づき、引き出し、伸ばすことを、現実的にどのように活用するのかのレクチャーを行いますので、「やる気」が自然体で長続きするようになります。)
さらに、やる気を出すにしても、どのくらいやる気を出すことを望むかによって、さらにその作業が増すことになります。
私の場合は、
その膨大な作業(コーチング)の後の、向き合う方の変化や喜びをイメージし、それが叶った時の感動をエネルギー(継続的な意欲)にし、根気よく、膨大な作業(コーチング)に着手しています。
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「やる気」の本質に向き合いますと、お一人お一人に、時間をかけ、膨大なパターンに向き合うことになります。
……
一方、一時的に「やる気」を引き出すことは、容易に可能です。
サッカーワールドカップで、日本がドイツに勝利した際、多くみなさんが、勇気や意欲(やる気)、自分もできる!自分も頑張ろう!そう思った方が多いのではないでしょうか。
他者や他の出来事に触発されると「やる気」が出るわかりやすいケースです。
このケースで問題なのが、一月後、半年後もその「やる気」が続いているかどうかなのです。
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一時的に「やる気」を出させる方法として、
部下を褒めてあげる(承認)こと
部下の悩みを聞いてあげる(共感)こと
部下の視点を変えてあげる(俯瞰や視点転換)
ことで叶います。
(厳密に言えば、それぞれのスキルが必要になります。)
一時的にしろ、それはそれで素晴らしいことだと思います。
……
「やる気を引き出すコーチング」
その言葉を聞いたり目にし、耳にした時、
コーチングってすごいことができるんだ。
と基本的にはポジティブに捉えていただきたいと思う反面、簡単にそんなことができると安易に捉えていただきたくないと思います。
「コーチング」はたいへん奥が深いので、
おもしろいし、楽しいものだと思います。
