法人の人事部長、責任者や研修担当の方からこのようなお答えをいただくことがよくあります。
実は、「問題がない」と社員が認識していることに対し、経営者の皆様の多くが危険（リスク）を感じています。
つまり、「問題がない」＝「何もしていない」（動いていない）と判断しているからなのです。
「何もしていない」＝企業活動が停止、休止あるいは低下していることになるからです。
その先にあるのは、衰退です。
それは、倒産等ネガティヴな結果を意味しますので、非常に怖いことです。
……
何か新しいことをする時には、
既存の仕組み、制度、役割などの変更が必要なため、そこで必ずと言っていいほど、「反対」の立場の人が現れます。
反対でなくても、消極的な人が現れます。
これは、人の保守的（変化を嫌う特徴）な傾向や、バイアス（偏った考え方）がかかっている人が少なからずいるためにそういう人が現れます。
これが、問題を引き起こす元凶になることがよくあります。
また、問題というのは、マイナス側に引っ張られることだけでなく、
新しいことを生み出す際の、壁（障害）であることもあります。
これを取り除けば、一つ前進。
そうなるケースです。
まとめますと、
前向きに進んでいるとき、何か新しいことを始めるときには、「問題」が起こります。
ですから「問題がない」というのは、
前向きに進んでいない
新しいことを始めてない
ということになります。
……
問題が起こることは嫌ですが、
「前に進んでいる証！」
とまずは捉えて、問題に向き合っていきたいものですね。
また、「問題がない」と思っている時にも、
「問題がないのが問題」と、
客観的に状況を見ておきたいものですね。
