湘南高校男子バスケ部が２年生の新チームになり初の公式戦が今週の土、日にあります。
　彼らの「チームワーク」という課題ははたして克服できたでしょうか？

思春期というか、いろんな面でできあがっていない彼らには、小さなことから大きなことまで、２５名いれば、２５通り×○　だけいろんなことが起こります。

顧問のティー先生は、先日「私は生徒達の成長していく姿を見るのが楽しみで顧問をやっています」とおっしゃいました。

　私も同感で、バスケを通し、人間性を高め、社会性の基礎を養ってほしいという思いが強くあります。

　また、彼らにこの現代社会を生き抜く強さを身につけてほしいという思いもあります。
　ですから、あえて、厳しい態度や厳しい言葉で叱咤することが多々あります。

大学を卒業し、せっかく就職しても、１年以内もしくは３年以内に辞めていく人間が多く、社会はこの現状さえビジネスとして利用し、「第２新卒」などという言葉でもてはやしています。
　どこまで甘やかし、どこまで若者をビジネスに利用するのか　と思いたくなります。
　
若者に悪影響を及ぼしているといわれる携帯電話の有害WEBサイトについて、省庁が携帯各社にその対策を打診したところ、「売れなくなる」という理由で、断ったとのことです。
　WEBに詳しい友人によると、硫化水素による自殺の方法も書いてあり、その中には、第３者の巻き沿い防止のための「・・・・近づかないでください」とプリントアウトできるファイルまで用意されているそうです。
　これでも規制しないのでしょうか。

今の社会は、何かあればいつでも簡単に死ねるマニュアルまで用意されているということでしょうか。

　しかし、そのことを嘆いていては何もはじまりません。

　まずは「死なない」「生き抜く」「心を病まない」この強さを養う必要性を強く感じます。
　次に「夢や希望を持つ」「願いや目標に向かい努力する」など前向きな生き方をしていくこと。
　さらに、精神性を高め、社会や他人のために施すことが大切だと思います。

話を湘南高校に戻すと、ここ最近の彼らを見ていると、チームワーク・・人を活かし自分を活かす・・・チームで戦う・・・この意味が解かってきたようです。
　紅白戦でのムードも良くなり、チームメイトのいいプレーを褒め、ピンチに声を出し励ます・・・キャプテンの品格くんが引っ張っています。

　ここまできたら、次の段階に入ります。

　次は、自主的に考えること。問題解決の訓練です。
相手チームのメンバー構成や特徴により、自分達はどう戦うか・・・このことを失敗しながら経験を積み重ねていく段階です。
　決して責任転嫁をしない。言い訳をしない。ピンチをチャンスに変える発想の転換を覚えていく段階です。

　例えば、「練習時間が短い」→「逆に集中力が増す」「練習を工夫するようになる」「個々が得意なプレーに磨きをかける」

　「相手の選手を止められなかったお前が悪い」→「一人で止めれないからみんなでカバーしあおう」

　「相手に１９０センチがいる」→「逆にそこだけで攻めてくるから　こっちは速攻で攻めよう・・・さらに相手はファールアウトが怖いからガンガンドライブで攻めよう・・走り続けたら大きい選手はバテが早いから・・・」

バスケを通し、このような考えが身につけば・・・・そう願っています。
　

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