最近特に、「うつ」について取り上げられるケースが多いと感じます。

テレビでも新聞でも雑誌や書籍でも「うつ・・・うつ・・・うつ・・・」

「うつ」をあおっているのではないかというぐらいこの文字が氾濫しています。


テレビでも強烈なシーンがありました。

東京マラソンのスタートシーンです。

 スタートから10分間・・・道路いっぱいに広がったランナーが途切れるまでの時間がそうです。
 「その数3万人・・・この数は1年間の自殺者に匹敵する数です」

・・・このような解説がありました。

3万人という数をよりリアルに示し、事の大きさを分かりやすくイメージしやすくしたものだと思います。

 たいへんなインパクトがありました。

その前兆となるのが「うつ」の症状としてクローズアップされています。


しかし、そのような状況は今に始まったわけではありません。

「うつ」やその予備群・・・予備群の予備郡・・・さらに予備群・・・

こういうコンディションの方がたくさんいたわけですから・・・


私は、この「うつ」という一言でかたずけてしまうことが好きではありません。


『たまたまコンディションが良くない状態』と捉えています。

「うつ」「うつ」「うつ」とその言葉が独り歩きしますと、自分はうつではないのか
・・・うつに違いない・・・うつに決まっている・・・このように思い込んでしまう危険性があります。


 私が係わっている方からこんな言葉がありました。

「先生・・・私「うつ」じゃないかと思うんです・・・テレビを見ていたら・・・うつ症状に該当する項目がいくつかあって・・・」

・・・テレビを見なければ何も悩むことが無かったことなのですが・・・・


また、連鎖的に症状が出てしまったある会社員さんのケースがありました。

その方の会社の先輩が仕事への責任感と重労働から精神的にコンディションを悪くし、ついには「うつ」と診断され・・・職場の第一線から退いたそうです・・・

 その姿を見ていたこの会社員の方が、少しコンディションを崩した時に、
「自分も先輩と同じではないか・・・きっとそうだ・・・」このように思い込むようになって、さらにコンディションを悪化させたケースがあります。

このように、余計な知識が入ったがための二次災害といえるようなことが起こっています。

 せっかく、自分の気持ちを一生懸命支えていても、「うつ」というこの一言がマイナス方向に大きくイメージを作ってしまいます。

 
話は変わりますが、「肩こり」というのは外国にはないそうです。
日本特有なものだそうです。

「肩こりからくる頭痛・・・」そう言われると妙に納得してしまいます。

次に、たまたま頭痛が起きた時に、この頭痛は肩こりからきてるなー・・と頭痛の原因を肩こりと決めてしまうことがあります。

 たまたま風邪を引いていたり・・・アルコールが原因だったり・・・頭痛にもいろいろな要素があります。

 それを全て「肩こり」が原因と決めてしまいますと何か慢性の症状だと思えたり、症状が重い(治りにくい)と思えたり・・・マイナス方向に気持ちが引っ張られます。

 もし、これが「肩こり」という言葉が存在しなかったら・・・と思うと、

頭痛薬でも飲んで今日は早めに寝よう・・・とか、

仕事で疲れ気味だから温泉(風呂)でも入ってゆっくり体を休めよう・・・とか

楽に解消できるケースがあると思います。



このように言葉の独り歩きや思い込みがもたらすマイナス効果が存在します。


「うつ うつ」と気持ちをあおられないことが大切だと思います。







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