「派遣切りにあった人と接する機会があります。確かに不幸なことでなんとかしてあげたいと思うのですが、その人のそれまでの考え方はとにかく楽をしようとする生き方で、新たにパソコンのスキルを上げようとか・・そんな意識を全く持たない人なんです・・・。」このようなお話を耳にしました。
注意する点として、「派遣切りにあった人」と全ての人を一括(くく)りにしてはいけないと思います。
それぞれの人によって境遇や環境、価値観や考え方が違いますので、本来は一人一人聞いてみないとわからないということになると思います。
先のケースは、このような方だった・・・ということです。
私も、高校生を前にして、ニートやフリーター、派遣、職業観などについてお話する機会があります。
以前は、中には、「フリーター」の先輩に憧れて、自分も先輩みたいに「フリーター」になります・・・とか、自分の好きなことをしたいので、派遣の仕事をします・・・という声を聞いたことがあります。
「フリーターや派遣」を美化する社会風潮やビジネス的なしかけに踊らされているのではないかと思えるような場面も多々ありました。
しかし、今就職活動をしている学生の方が求めているのは、「正社員」「長く(定年まで)働ける会社」・・・こういうキーワードだそうです。
「終身雇用」とか「永久就職」とか「ひとつの会社で長く働く」・・・そんな価値観は「古い」という扱いをされていたかと思いきや・・・
あきらかに価値観が変わってきています。
実際にそのように意識が大きく変わってきていることを身近に感じます。
「不況」や「リストラ」「派遣切り」などの現実をこれでもかと見せつけられ、このような大きな「試練」を経験することによって、価値観が大きく変わっていくのが分かります。
まるで何か間違ったことを正そうとする力が働いているかのように変化していることに気付きます。
「試練」には、何かを正そうとする意味があると感じます。
それが何なのか気付くこと、そして実行することが大切なんだと感じます。
果たしてそれは何なのでしょうか・・・


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