久しぶりの湘南高校男子バスケ部です。
第2章 の主役達が3月に卒業しました。
2章でもいろんなことがありましたが、全てが彼らにとって良い経験となったと思います。
バスケを通して成長していく姿がなによりです。
高校生はいいも悪いもすごいエネルギーがあります。
青春真っ只中ですから。
そんな彼らを育てるには相当なエネルギーが要ります。
それだけに彼らの成長した姿が大きな喜びに変わります。
だからやってこられたんでしょうね。
第1章の主役達は、「反抗」や「自己主張」から始まりました。
第2章の主役達は、「部停」(笑)・・・・そして「自己責任」がテーマでした。
第3章の主役達は、「個人」と「チーム」・・・「強さ」や「人との関わり」、さらに「質」を高める。がテーマです。
草食系・・・こんな言葉で彼らを片付けるわけにはいきません・・・。
今朝の話です。(仕事前に2時間ぐらい顔を出しました。)
最後の公式戦が間近です。
練習の前に「最後まで後悔しない練習をしよう!」・・・そんな話から練習がスタートしました。
皆、それなりに声を出し・・・
それなりに走り・・・
それなりに一生懸命やっているように見えるんだけど・・・何か違う・・・
そう感じた私は、全員集合!をかけました。
そこで、彼らにわかりやすくするために、勉強の例え・・・単語テストのケースを例に出しました。
(なにせ、お勉強高校ですので・・・例えも工夫がいります)
もし、「これから10分後に単語テストをします・・・出題はこの10問です・・」
そう言われたら、君らはどういう行動を取る?
これに対し、「必死こいてやります」
「なぜ?」
「成績に影響するからです・・・」
しかも10分間というごく短い時間しかないから必死こいてやるんだよな。
もしそのテストがチーム戦だったらどうする?
「皆の気持ちをひとつにします・・・」
「不得意な人に教えます・・・」
「皆で盛り上げます・・・」
「チームで勝てるように頑張ります・・・」
こんな返事がありました。
それに対し、「一人二人ぐらいチームに影響しないからいいんじゃないの?」
と聞いたところ、
「いえ それではチームとして勝てません・・・」との返事。
なるほど・・・・。
結局チーム戦になると自分ひとり頑張っても勝てない・・・
チームの士気を高めるものがいる。
できる人ができない人に教えることがいる。
やり方を工夫し提案するものがいる。
自分も精一杯がんばりながら、チームメイトを鼓舞したり、チームの役に立とうとしたり・・・
・・・そんなことが必用になる・・・
それってバスケもいっしょじゃないの?
こんな問いかけに、「そうだ〜・・・」・・・という空気が流れました。
では、頭でわかっただけではなく、
これから3分間ゲームをやる。
それで表現してみてくれ・・・・
実際にゲームがスタート。
声・・・走り・・・集中力・・・ディフェンス・・・みちがえるような3分間でした。
そこで再度集合をかけて聞きました。
今までと何が違った?
「ディフェンスや声の連携・・・何よりチームのムードが違いました・・・」
「皆がチームのためにバスケをしていたと思います。」
「スピードも全然違っていました・・・」
やり終えてどう感じた?
「・・・充実感がありました・・・」
「チームで戦っている感じでした・・・」
「すごくよかったです・・・」
もし君らがこんな練習を早くからやっていたらどうなっていただろう?
「・・・・・」
今からでも遅くない・・・みんなで質を高めて後悔しない試合にしよう!
・・・そう伝えました。
ようやくここにきて、何かがわかりかけたようです。
・・・ここまで長い長い道のりでした・・・。
彼らには、チームで戦う喜びを味わってもらいたいと思っています。
いよいよ 最終段階に入ります・・・
第3章の主役達も今月末の最後の大会で引退です。


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