「テーマの共有」について少しお話したいと思います。
先日、受講生のある方が、「職場で意見の対立があり、なかなか修復できないでいます。
どうしたら修復できるのでしょうか?・・・少し前までは良好な関係だったのですが・・・」
こんなご質問(ご相談)がありました。
結論から申しますと、
●[修復できるケースと修復できないケース]
●[修復する必要があるケースと修復する必要がないケース]
(修復した方が良いケースと修復しなくても良いケース)
●[修復するのに時間がかかるケースと比較的短期間(短時間)で修復できるケース]
主にこの3点が挙げられます。
相手の真意が解からぬまま感情的に対立しますと、その修復はたいへん困難になります。
今回のご相談は同じ職場で、全く修復しなくて良いというわけにはいかず、修復した方が良いということのようでした。
このケースでは、第3者に入ってもらうと修復が比較的容易になりやすくなります。
その第3者が上司であるならば、
当事者間で関係が悪化した状況を説明し、
自分の本意(真意)を説明し、それが仕事にどう影響するのかを具体的に説明します。
上司に単なる「感情の行き違い」で済まされると、その上司が具体的に動かないケースがあります。
ですので、現状で具体的にどのように仕事に影響を与えるのか・・・ということを説明することにより、
上司としては、「なんとか修復せねば・・・」という気持ちになります。
そうなれば、上司が修復するきっかけを作る作業に入ります。
・・・・話し合いの場面を設けられても、
最初は、すっきりせず「イヤイヤ」かもしれませんが、仕事をスムーズにいかせることを優先していきます。
そこはちょっと頑張るところですね(笑)
その後は時間をかけながら様子を見ながら 一歩踏み込んでいく機会をうかがいます。
その機会が訪れたら、「テーマの共有化」に着手していきます。
例えば、「私はこの会社をよくしたい」
「私はこのプロジェクトを必ず成功させたい」
「私はこれをやり遂げることが皆のためになると信じています」
などなど・・・
お互いの共通のテーマを見つけることが大事です。
「私はこの会社をよくしたい」
「俺もそうです・・・いい会社にしたいんです・・・」
ここで、共通のテーマを見つけることで、互いに「認める」という状況になります。
そうしますと、「やり方や表現の仕方が違うけど、やろうとしているテーマは同じなんだ・・・」
そう感じた時が「修復」の時だと思います。
人間は良いも悪いも変わる・・・
環境も変わる・・・
人間関係も変わる・・・
そんな前提があれば、事前の共通のテーマを見つけておくことが大切なんだと思います。
それは、できるだけ人間関係が良好のうちに、良好な時こそやっておくことだと思います。
SF映画でよく見られるシーンがありますが、
人類絶滅の危機・・・
(隕石・・・地殻変動・・・地球外からの攻撃・・・などなど・・・)
その時には、必ず共通のテーマができます。
「人類を守ろう・・・地球を守ろう・・・」
その共通のテーマのもと、対立していた国々や人種がひとつになり、人類の英知を結集し、その解決にあたっていく様相はとても感動し、心地よく感じるものです。
映画を見た人の多くがそのことを感じているのではないでしょうか・・・
そんな映画だからこそヒットしていくのだと思います。
いつもココロのどこかに、
「同じ会社(学校・職業・組織・チームなど)の人間じゃないですか・・・」
「同じ日本人じゃないですか・・・」
「同じアジア人じゃないですか・・・」
「同じ地球人・・・同じ人類じゃないですか・・・」
こんな共通のテーマを持っていたいものですね。
END


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