
企業は目標設定を是とする傾向が強い。
故に目標設定は決まりごと(大前提)として、目標を達成するためにどうしたらいいか、
「目標達成のために」こんなタイトルの研修のご依頼が多くあります。
これを普通にやってしまいますと、教科書どおり、
アクションプラン(行動計画)を立てて、具体的にアクション(行動)を起こす。
さらに期限設定、デイリー計画に落とし込む。
⇒さらに行動の結果から次のアクションへ。
こんな感じの教科書に書いてあるような当たり前の内容になってしまいます。
こちらからするともっともらしい演出はいくらでもできます。
はっきり申しましてこれでは全く意味がありません。
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私の場合、
「いかに仕事を楽しむか」
「目標を達成することがいかに楽しみにつながるのか」
できるだけ個人ベースに落とし込むところからスタートします。
同じ目標を達成するにしても「楽しむ」
目標を達成したとしても「くたくた」になってしまえば、回復に時間を要し、すぐに待ち受ける次の目標への意欲や対応が遅れてしまいます。
ところが、目標達成を「楽しみ」に置き換えたら、次の目標達成も楽しみの延長になりますのでモチベーションが落ちることがありません。
要するに、「目標達成」とは、「目標達成を継続する」ことに本当の真価があります。
そのために何が大事かということにアプローチしていかないと意味がないという考えでございます。
会社の仕事なんて楽しいわけがない。
仕事を楽しむなんてそんなにあまいものじゃない。
苦しいことが多いのが仕事ですよ。
そんな本音をお持ちの方が多数いらっしゃいます。
石田さん(仮称)もそのお一人。
「仕事で楽しんでいる余裕なんてありません」とおっしゃいました。
さらに楽しい仕事(やりたい仕事)をするために将来独立をしたい・・というお話が伺えました。
石田さんに、なぜ独立したいのですか?と聞きますと、
・・・最終的には「人に喜んでもらいたい」とのこと。
素敵な価値観をお持ちでした。
人に喜んでもらう=喜び=楽しみということでした。
ここで「楽しみ」というキーワードが出てきました。
「楽しみたい」と思っているということです。
一方今の仕事の不満をお伺いしますと、やはり「やりがい」と「人間関係」がでてきました。状況を整理しますと、不満がある⇒仕事を楽しめない⇒独立したい
という図式です。
早速、石田さんにアプローチ開始。
不満の原因もいろいろでてきましたねー
考え方や心の習慣が影響し、ポジティブに変換できない状況になっていました。
紆余曲折ありましたが、
最終的に、今の仕事の中に自分の楽しみがある ということに気づかれました。
自分ではなかなか気づきませんし、
不満のストレスがたまっていきますと、ますます気づけない状況に陥っていきます。
石田さんはそこから脱していかれました。
「今の仕事を通してしかも給料をもらいながら自分のやりたいことができるのですねー」
という言葉とともに表情も一変しました。
「楽しむ」という感覚に気づかれた瞬間でした。
そばで見ていて目の色の変化と意欲が出てくるのがよくわかりました。
別人のように変化したした石田さんの今後に注目していきたいと思います。
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目標達成4つのポイント
●目標達成とは目標達成を継続すること。
●目標達成に「苦」が伴うと継続達成のエネルギーが生まれにくい。
(疲労感が残る)
●目標達成のためにはいかに今の仕事を「楽しみ」に変えるかがポイント。
●「楽しい」と感じて行う仕事には想像以上の意欲と成果がもたらされる。
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目標達成には上記4つのポイント以外にも様々な方法があります。
個人個人でその方法が違うというのが実際のところです。
目標のための目標ではなく、
成し遂げるため 満たされるため 楽しめるため
の目標達成でありたいものです。

END
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