コンプレックスは、小さいものから大きなものまで、多くのクライアントが抱えています。
それは、意識しているものから意識していないものまで。
「コンプレックス」は、人生に大きくネガティブな影響を及ぼすことも多く、
クライアントと向き合う際、クライアントの状態をよりよくするために、
ポイントの一つとして捉えています。
まず、コンプレックスとは?
コンプレックスとは、自分に対する強い劣等感や不安感のことを指します。自分の一部(例えば外見、性格、能力など)に対して満足できず、他人と比べて劣っていると感じることで、自己評価が低くなり、悩みやストレスの原因になります。
例えば、身長が低いことを気にしている人が、「自分は背が低いからダメだ」と感じ、他人との交流に消極的になることがコンプレックスの一例です。外見や性格、過去の経験が原因となることが多いですが、それらが改善されても、その感覚が続くことがあります。
また、コンプレックスはしばしば無意識のうちに、行動や人間関係に影響を与えることもあります。
(チャットでGPTより)
コーチング的なアプローチでは、
ある営業パーソンが、
背が低いことをコンプレックスしていたケースがありました。
「あなたに決裁権がある場合、高身長で、男前、受付の女性がざわつくぐらいの営業マンが来たとします。
あなたは、正直なところどんな気持ちになりますか?」
と質問したところ、
「…正直なところ、不快感…嫉妬…」
その気持ちが、結果にどのように影響しますか?
「契約に結びつかないと思います」
人の感情が判断や決断に与える影響が大きいことがわかります。
では、背の低く、愛嬌があり、誠実そうな営業パーソンが来たら、あなたは
どう思うでしょうか?
「…親近感…安心感…などでしょうか?」
その結果は?
「すぐに契約とまではいかないかもしれませんが、検討はしてくれると思います」
検討段階に入るか、即断で却下されるのかでは、全く結果が違ってきますねー
ということは、
背が低い方が優位であり、得をしていると思いませんか?
「確かにそうですねー
そんな考えを持ったことがありませんでしたー!
自分の背の低さは、強みなんですねー
わーすごい…
自信が持てそうです!」
こんな感じになられました。
その後、トップクラスの成績をおさめたことは、言うまでもありませんね。
……
このケースでは、別のアプローチも存在します。(私は行いません)
背が低いからこそ、背が高い人に、負けまい。バカにされまいという反骨のエネルギーが生まれるのでは?
背が高い人を見返してやりましょう!
背が低いという劣等感があるからこそ
背が高い人をやり込める力になります!
このように、反骨のエネルギーを利用し、やる気を引き出す方法です。
この方法は、
確かに一時的な爆発力を発揮しますので、瞬間的(一時的)な効果が見込めます。
瞬間的(一時的)効果と言いますのは、冒頭の、
『コンプレックスはしばしば無意識のうちに、行動や人間関係に影響を与えることもあります。』
との説明にあるように、
無意識のうちに、何かが起こります。
何かというのは、
コンプレックスの存在自体を認めた状態(価値あるものとする)ですので、
無意識の副作用かのように、
・自己主張が強くなる
・何かと人と張り合う
・対等意識が強くなる
・人を承認、賞賛しにくくなり、人を否定的に見てしまう。
周りから見ると、すごく頑張っているように見えますが、
助けようとか協力しようとは思わない状況になり、
孤立化を生みやすくなります。
これでは、最終的な人生の幸福感を得られなくなります。
ですから、私はこのようなアプローチは行いません。
……
「コンプレックス」は個性であり、
自分の原動力や生きるエネルギーだと
「信念」に落とし込んでしまい、人生にネガティブな影響を与え、そこから抜け出せない人をお見かけします。
コンプレックスの取り方で、人生が大きく変わってしまいます。
少しでも多くの皆様が、
良いコンプレックスの取り方を行っていただきたいと願います。
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